今回は対円におけるバーツの為替レートの円高周期について考えてみたいと思います。
結論から申し上げますと、対円バーツレートは周期的に円高のピークがあり、現在は円安の状態にありますが、円安局面は終わりに近づき、過去の為替の傾向を分析すると、近いうちに急激な円高ピークを迎えるのではないかと思います。それでは、過去の対円におけるバーツレートの推移について見ていきましょう。
1997年からの円の対バーツレートの月間平均値を表したのが下記の折れ線グラフです。
グラフの見方であるが、グラフの上に行くほど円高/バーツ安、下に行くほど円安/バーツ高ということになります。1997年から18年間の対バーツに対する円高周期を見ると、循環的に円高と円安を繰り返し25~40バーツ(対100円)のレンジで推移していることがわかります。
1997年からの円高のピーク
1998年1月 40.08バーツ
→34カ月
2000年11月 40.14バーツ
→48カ月
2004年11月 38.45バーツ
→50カ月
2009年1月 38.09バーツ
→36カ月
2012年1月 40.74バーツ
となり、そのポイントを以下にまとめます。
2015年11月17日、現時点で最近の円高ピークは2012年1月ですので、円安傾向になってから
47カ月経過しています。過去の円高ピーク後の最長円安期間が50カ月ですので、そろそろ円高
ピークに転換する時期に近づいているのではないかと推測しています。満員御礼では、FRBが12月
に予定してある利上後、2016年1月に円高に反転するのではないかと推測しています。