2015年11月10日(火)、ロイター調査によると「12月米利上げ確率70%、雇用統計受け「機熟した」」(http://jp.reuters.com/article/2015/11/10/usa-fed-poll-idJPKCN0SZ1X720151110)ということで、2015年12月の利上げは市場ではほぼ確実視されているようです。
単純に考えると、米国の金融政策が転換点を迎え今後金利が上がっていけば、ゼロ金利の日本円との金利差がどんどん広がっていきます。
そうなれば、1ドルが125円、130円、150円とどんどん円が進み、ドルと同様な動きをしてきたバーツに対しても現在の2915が、2800、2700、2500とバーツ安が進行しそうです。
しかし、歴史的に見て為替はそんなに単純な動きにはならないようです。
過去の歴史を紐解くと、米国の利上げ後、ドルは弱含むケースが殆どでした。
1971年8月15日のニクソン・ショック後、1971年8月28日からドル/円は変動相場制へと移行します。その後は、アメリカの金融緩和から金融引締め、つまり利上げ後は、一時的に対円に対するドル高が進みますが、その後は傾向的にドル安傾向になります。
1971年から2015年までに、こいういったケースが8回ありました。
1回の金融緩和の周期はだいたい6年くらいだということがわかりますね。
おそらくですが、この6年の間、FRBが時間をかけて市場対話をしているうちに、為替相場が利上げ分のドル高を既に織り込んでしまっているために、利上げ後はドル安になるのではないかと思います。
今回の利上げがもし12月に実行された場合にも、一時的に対ドルに対し130円までオーバーシュートして円安になることがあるかもしれませんが、その後は100円に向かって円高が進んでいくものと満員御礼両替所では予測しています。
つまり、バーツに置き換えれば、バーツは2500~2800位までバーツ高になった後、数年をかけて2018~2018年位に3500~4000バーツまでバーツ安になるのではないかと推測しています。