ランパーン 観光ガイド
photo:Lampang - elephant train / audrey_selランパーンは、バンコクから北へ約600km、チェンマイから約100kmで、バンコク北バスターミナルからバスで9時間の場所に位置する街で、ハリプンチャイ王国時代はランプーンの衛星都市だったこの街は、クメールやランナー、ビルマの各王朝による支配を受け、さまざまな文化の影響が色濃く残っている。
チークの一大生産地で、北部地方からバンコクへ木材などを運ぶ中継地点として位置づけられていたため、早くから鉄道が敷かれ、その当時に建設された真っ白な橋や2階建ての駅舎は、現在ランドマークとして人気を集めているようだ。
街の繁華街は県庁の建つブーンヤワット通りで、バンコクのワット・プラケオにあるタイで最も重要な仏像であるエメラルド仏が一時安置されていたワット・プラケオ・ドンタオと、民俗資料館のバーン・サオナックが見どころだ。
さらに街には古い木造建築が残っており、城壁や砦の遺跡、ランナー様式の寺院と共に、歴史的な遺産となっている。
ランプーンは、タイ国内で唯一街中を馬車が走る街なので、移動する場合はランパーンの観光の名物となっている花馬車に乗るといいだろう。そのゆっくりと進む馬車から古い町並みや人々の声、市場の匂いなどの市民の普段の暮らしを体感できるのが魅力的だ。
タイ象保護センター
日本映画「星になった少年」のロケ地でも知られるタイ象保護センターは、かつて木材の運搬など林業の労働力だった象を保護し、人工授精や栄養学など象に関する学術研究や、象使いの技術を継承するための施設で、訓練された象のお絵描きなどのショーや、木材運搬や沐浴の様子を見学することができる。
この保護センターには世界でここだけにしかない象の病院があり、傷ついたり病気になった象の治療を行なっている。象使いの生活を体験するホームステイができたりするなど、象と人が共に生きてきたタイ独自の文化に触れられる貴重な場所となっている。
水掛け祭り
タイを代表する祭りのひとつで、近年北部地方のチェンマイやランパーンで最も賑やかになっている水掛け祭りは、タイの旧正月を祝う祭りで、ランナー王朝の民族衣装を着た人達が香り水の入った容器を持ち、街中を練り歩きながら人々と水を掛け合う。
これは元々、仏像や仏塔、家族の年長者に水をかけてお清めする意味があるらしい。もし、この祭りが行われている時に街を訪れることがあるのならば、水をかけられてもいい服を着ていくのがいいだろう。
ランパーンの夜遊び
ワン側沿いの静かな馬車の街ランパーンだが、夜遊びスポットはちゃんと存在する。
タクラオノイ通りの郵便局の近くにある大型ナイトスポット「モッイム」だ。このエンターテーメントビルは4階建で古式マッサージ、カラオケ、カフェ、ディスコ、MPとなんでもあり。こんな地方にこれほどの規模のナイトスポットが必要なんだろうか?
中は英語が通じないので注意が必要、ぼったくり系のお店もあるようなので、遊ぶならMPくらいにしておいた方が良さそうだ。