メーホンソン 観光ガイド

photo:Karen Long Neck Tribe School Teacher / Joseph A Ferris IIIメーホンソンはバンコクから北へ900km、チェンマイからは130kmの場所に位置し、北バスターミナルから17時間で、チェンライからは7時間。ミャンマーとの国境にほど近い山間の街で、ひと言でいうと霧の街だ。深い森の中は、乾期には霧が立ちこめて幻想的な風景になる。チャン族やカレン族、モン族など山岳民族が共に生活し、寺院の建築様式、祭り、食べ物に至るまで、隣国ミャンマーの文化の影響を受けている。

メーホンソンの街は、さほど大きくなく、空港も街のすぐ外れにあるので、飛行機でやって来たとしても街まで徒歩で行くことができる。バスターミナルはクンルンプラハート通りにあり、そこから南への数百メートルが街の繁華街になっている。ゲストハウスは街中に集まっているが、高級ホテルは郊外にあるのが少し残念だ。

メーホンソンの周辺では、山岳地帯の涼しい気候を利用して茶の栽培が行われおり、毎年2月になると茶のテイスティングフェスティバルが行われるので、その時期に行った場合には是非見てみるといいだろう。

一番の観光ポイントは、チョーン・カム池のほとりに並んで建っている、シャン様式のワット・チョーン・カムと、ミャンマー様式のワット・チョーン・クランで、鮮やかな色彩の寺院の影がチョーン・カム池の水面に映るさまは素晴らしい。

また、太平洋戦争中に旧日本軍が駐屯していたという歴史を伝える施設があり、日本人にとってもゆかりのある土地となっている。

ワット・プラ・タート・ドイ・コーン・ムー

街の西郊にあるワット・プラ・タート・ドイ・コーン・ムーは、メーホンソン国初代国王のシンハナトラチャによって建立された寺院で、標高424mのコーン・ムーの山頂にある。真っ白なチェディが2基並んでいて、小さい方のチェディは1847年に、大きい方のチェディは1860年に建てられた。標高424mの場所にあるため、寺院からは西のミャンマーの山々や、メーホンソンの街並みが見渡せ、離着陸する飛行機を見ることができる。

クンユアム第二次大戦戦争博物館

メーホンソンやパーイ、そしてクンユアムには、太平洋戦争中にインパール作戦に携わっていた旧日本陸軍が多く駐屯しており、ここクンユアム第二次大戦戦争博物館には当時の旧日本兵が使用していた衣類、鉄かぶと、銃剣、工具などの携行品が展示されている。なかには、農民と一緒に農作業をする兵士の写真もあり、数々の資料から当時の様子を伺い知ることができる。

パドゥン・カレン族の村

メーホンソン近郊には、幼い頃から首にコイルを巻きつけ首を伸ばす習慣の女性がいる、日本でも有名なパドゥン・カレン族の村がある。もともと彼らはミャンマーからの難民としてこの村に移り住んだようだ。観光客は入村料を支払うことで村の中を見学でき、お土産などを買うことができる。写真撮影にも快く応じてくれる。

またこの村には、同じくカレン族系で耳たぶに大きなピアスをしたカヨー族や、膝に黒い布を巻きつけているカヤー族も一緒に生活している。

ワット・チョーン・カムとワット・チョーン・クラン

チョーン・カム池のほとりに双子のようにたたずむ寺院で、対岸から向かって右がワット・チョーン・クランで、左がワット・チョーン・カムだ。ビルマ様式の銀色の装飾が施された色鮮やかな屋根が美しく光っており、眺めていると、まるでミャンマーにいるような感覚を体験できる。

入場料は無料で、ワット・チョーン・クランに入ることができ、中には人形博物館と呼ばれている小さな展示室があり、仏像や宗教に関する人形が収められている。

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