ピッサヌローク 観光ガイド
photo:Phitsanulok, Thailand / Stefanie Weijstersピッサヌロークは、バンコクから北へ約498km、北バスターミナルから5時間30分の場所に位置する街で、バンコクとチェンマイのほぼ中間にあり、ナーン川に沿って発展している。
街の名前のピッサヌロークとは「ヴィシュヌ神の世界」を意味し、クメール帝国の支配時代、スコータイ時代から政治的、軍事的に重要な都市となり、アユタヤー時代には一時首都になったこともある。また、ピッサヌロークはアユタヤ王朝の偉大な王の一人であるナレースアン大王の故郷としても知られている。
街は東端の鉄道と西端のナーン川に挟まれた細長い形をしており、鉄道は街のほぼ中央東側にあるが、空港と長距離バスターミナルは街の郊外にある。宿は街中に散在しているので、宿に困ることは無いが、駅の近くが街一番の繁華街となっているので、どうせならその付近に泊まるのがいいだろう。
市内から南へ55kmほど行ったところのナーン川沿いに、クメール様式の高さ18mもある仏塔が建っているワット・チュラー・マニーがある。そこにはお釈迦様のものだとされる足跡があるので、是非行って見てみるといいだろう。
また、毎年10月にはプラ・シーマハータート寺院前のナーン川でロングボートレースが行われる。これはピッサヌローク県民の最も大切にしているプッタチンナラート仏像に衣を羽織らせた後、ロングボートの美しさを競うコンテストとボートレースが行われ、ピッサヌロークを代表する伝統行事のひとつになっている。
ワット・プラ・スィー・ラタナ・マハタート
14世紀後半にスコータイ王朝の都が置かれたピッサヌロークのナーン川沿いに建つ寺院。ピッサヌローク遷都を行なったリタイ王により1357年に創建された、タイ全土からも信者が集まる北部では最大の寺院だ。
本堂の扉には真珠貝を用いた美しい螺鈿(らでん)細工が施され、本堂の中には黄金色に輝くタイで最も美しいとされているプラ・ブッダ・チナラートが安置されている。
この仏像を作り始めた際、青銅の固まりが悪く途中で製造を断念したが、2年後に再開した時に、どこからか現れた白衣の人物が作業を手伝ったところ青銅が上手く固まり、プラ・ブッダ・チナラートが誕生した。この時の白衣の人物はのちにヴィシュヌ神の化身とされたため、ピッサヌロークには“ヴィシュヌ神の世界”の意味がついた。
また、本堂の裏には、クメール様式の仏塔があるほか、プラ・ブッダ・チナラートと同時期に建立されたと言われる、東の方角を向いた高さ8mの大きな仏像が立っている。
ピピッタパン・プーンバーン・ジャータウィー
線路の東側にある、ジャータウィー氏が収集した昔の民芸品を展示する私営の博物館。小さなものから大きなものまで竹・籐製品、陶器、台所用品等1万点を越えると言われる道具が陳列されている。また、タイの歴史と栄知に触れることができる宝物殿として、観光産業に寄与貢献したとの評価を受け、1998年に賞を受賞した。
ピッサヌロークの夜遊び
ピッサヌロークの夜遊び1軒目は、アマリンナコーンホテルに併設されたMP(マッサージパーラー)アマリンナコーンで、レベルはそこそこ。
2軒目は、ピッサヌローク駅前のラチャプルックホテルに併設されたラチャプルック、ここは料金が格安でレベルが高く、タイ人に人気だ。
3軒目は郊外にあるサルビーで、街の中心部からバイクで10分程度だが、料金は高く、レベルはそこそこだ。
ピッサヌロークには、地方のおきまり人気カフェもある。場所は、駅のロータリーと反対側にあるスワンアハンバンペーだ。ここは連日地元タイ人で大賑わいなので、北部のスローな夜を過しに是非足をのばしてもらいたい。